おくるみ業界は最近、整形済おくるみの台頭など変動が大きく、本当に沢山の種類が販売中です。
そんな中で、色柄・形(ファスナー式とか)は見れば分かるのに対し、素材や繊維は見た目で分からないため困る…という方も多いと思います。
そこでこのページでは、おくるみの素材・繊維について詳しく具体例を交えながらご紹介していきます。
おくるみの繊維・素材比較(ブランドごと)
まず、おくるみの素材・繊維は主にコットン・オーガニックコットン・レーヨン・シルク・ウールの5種類に分けることができます。
カシミヤも存在はしますが非常にレアです〜
そしてブランドごとにどの素材のおくるみを展開しているかを図にまとめると下図のようになるよ
ここからは各素材の特徴を肌触り・保温性・価格の3点で比較しつつ、具体的なおくるみまで紹介していきます。
コットン素材のおくるみ
もはや説明不要かもしれませんが、綿花から作られる素材がコットンになります。
暑過ぎず寒すぎず軽くて安価な素材のため世界中で衣類を使用されています。
コットン素材のおくるみの特徴
コットン素材のおくるみは上図の通り、肌さわりや保温性は平均的によく、価格面もお安めの商品が多いです。
そのため、各メーカーがこぞっておくるみを販売しているので色や柄もかなり豊富に揃っています。
そのため、こだわりが無いときや、自分の赤ちゃん用に比較的安めの価格のおくるみを準備したい、という時にオススメです。
コットン素材の具体的なおくるみ
コットン素材をメインにしたおくるみは数多くあるため、整形済おくるみと1枚布おくるみの両方が存在します。
そのため、コットンのおくるみの種類をブランドごとに整形済おくるみと1枚布おくるみに更に分けると下表のようになります。
各おくるみの詳細は上記名前をクリックで見られるです〜
スワドルアップ(オリジナル)
最近の1番人気だとポリウレタンを7%含んでいますが、整形済おくるみのスワドルアップオリジナルになります。
従来の1枚の布のような形状ではなく、赤ちゃんに服を着せるように使用できるため簡単におくるみが可能です。
エイデン&アネイ(クラシック)
出産祝いの定番だとエイデン&アネイのクラシックおくるみが一番有名です。
色柄の種類が圧倒的に多く、数あるおくるみブランドの中でも公式以外で唯一ディズニー柄を取り扱っています。
オーガニックコットン素材のおくるみ
厳密な素材の話をすればコットンと同じですが、コットンの中でも厳しい農薬基準に合格したものがオーガニックコットンになります。
そのため、安心感や環境意識を求める方が多い昨今、おくるみの素材として人気になりつつあります。
オーガニックコットン素材のおくるみの特徴
通常のコットンと肌さわりや保温性に差はありませんが、農薬基準を守る手間がありますので、価格は少しお高めです。
そのせいかおくるみブランドとしては扱いが多くなく、色や柄の選択肢も通常のコットンのおくるみと比べると狭くなりがちです。
ただ、安心感という点で勝るものは無いので、農薬などが気になる方にはオススメできます。
オーガニックコットン素材の具体的なおくるみ
おくるみのメーカーではありませんが、ORUNETというセレクトショップの扱うおくるみがオーガニック糸を使用した綿100%のおくるみです。
数は少ないけどスワドルアップや他のブランドもありますので紹介しますね
スワドルアップ(オーガニック)
先に紹介したスワドルアップの素材をオーガニックコットンに変えたもので、機能や温かさは全く一緒になっています。
ただ、オーガニックコットンを使用している分、オリジナルよりも少し高めの値段設定です。
ネオママイズム
ネオママイズムはあまりまだ知名度は高くありませんが、無地のおくるみがオーガニックコットン製となっているだけでなく、エコテックス認証も取得しています。
また、縫製はエイデン&アネイと同じ工場で行っているため安心ですし、何より価格がオーガニックコットン製おくるみの中ではかなり安いです。
お手軽にまず1枚オーガニックコットンおくるみが欲しいという方にオススメです〜
レーヨン素材のおくるみ
レーヨンは素材ではなく繊維の種類の1つで、おくるみにはよく竹由来の素材を使ったバンブーレーヨンが用いられることが多いです。
レーヨン素材のおくるみの特徴
レーヨン製のおくるみは手触りがコットンよりも少し滑らかな、ツルツルした感触になります。(悪い手触りではなくシルクに近い感じ)
その触感と熱伝導率の高さからコットンおくるみよりも熱を逃しやすく、少し接触冷感を持つため夏向きであることが最大の特徴です。
接触冷感=触るとひんやりする、ということです
価格面はコットンより少し高くオーガニックコットンよりは少し安いかもしれない(おくるみによりけり)くらいのイメージです。
レーヨン素材の具体的なおくるみ
ココムーン
ココムーンは常夏の国ハワイ発のブランドのため、扱っているおくるみのほぼ全てが接触冷感を持つバンブーレーヨン製のおくるみです。
また、柄もパターンの配色ではなくゆるめなハワイアンの絵柄がデザインされているため、見た目も可愛らしいものになっています。
スワドルアップバンブーライト
整形済おくるみのスワドルアップはオーガニックコットン製に続きレーヨンメインのバンブーライトシリーズも販売しています。
接触冷感を確保しつつ、ファスナー式で使いやすい構造ですがその分ココムーンなどより高価なため、コスト面で余裕のある方にオススメです。
シルク素材のおくるみ
シルクは蚕から取れる繊維でコットンなどと比べると希少なため高級衣類に用いられます。
そのため、シルクのおくるみは高価ですがその分抜群に良い手触りと高級感を持つので出産祝いなどに最適です。
シルク素材のおくるみの特徴
シルク素材のおくるみは先の項目にも記載の通り、手触りが圧倒的に滑らかで良いです。
また、シルクは人肌に最も近い成分構成になっている繊維とされているためデリケートな赤ちゃんにも安心して使用できます。
さらに吸湿性・保湿性・放湿性全て兼ね備えてるんですよ
そして、シルクのおくるみはコットン製などと比較するとシワになりにくい、という特徴も持つため価格面以外は最高のおくるみです。
シルク素材の具体的なおくるみ
シルクのおくるみは数種類ありますが、出産祝い用途として有名なのがTAMAMONO(たまもの)というブランドの「ロングライフおくるみ」です。
他おくるみはほぼ見られないドレープが目を引くだけでなく、シルクなのに洗濯対応という点が嬉しいおくるみです。
また、公式サイトでの購入時は日本国内製造・桐箱付きという出産祝いにピッタリのおくるみとなっています。
ウール素材のおくるみ
羊の毛を素材とするウールは他繊維に比べて保温性とふんわり感に強みを持っています。
ウールの中でもどんな羊から取れたかで手触り質感が少し変わり、中でもメリノウールと呼ばれるものは高品質として有名です。
ウール素材のおくるみの特徴
ウール素材のおくるみの1番の特徴はコットンやシルクなどに比べてふんわり感(厚み)がある点です。
本来は編み方の違いですがウールはニットのような編まれ方をよくされるです〜
また、素材自体が保温性が高いため編まれ方にもよりますが夏よりは秋冬の涼しい季節に向いています。
ウール素材の具体的なおくるみ
ウールのおくるみはジーエイチハートアンドサンのおくるみが有名で、このブランドはイギリス王室でも使用されています。
下のおくるみは実際にジョージ王子お披露目の際使用されたおくるみで、他王子王女に使用されたおくるみも今では日本で購入することが可能です。
繊維・素材別おくるみの特徴【ブランドごと一覧】のまとめ
最後にもう一度まとめの図をご紹介します。
覚えきれないと思うので保存などお気軽にどうぞ